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zoom RSS 人知れぬ涙〜演奏後記・文京トラヴィアータ〜

<<   作成日時 : 2011/02/23 01:05   >>

驚いた ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 4

なんか

「それオペラとアリアの題名間違えてないか?」

って言われそうですが(笑)。



これがそういう訳でもなくて・・・。




2月の演奏後記二つ目書いておきます。


文京区区民参加オペラ「椿姫」

2月13日

歌って来ました。


前々日には雪が降ったり
その後もまた天気が崩れたりしたのですが

当日は抜けるような青空。

ホントにこればかりは
神様が味方してくれたとしか思えませんでした。


1600席程の文京シビックホールが
超満員でした。

演目の人気度や
チケットの値段の安さなどもあると思いますが

そんなに大勢の方々に興味を持って頂いて
聞きに来て頂けた事
本当にありがたい事と思います。



考えてみれば
こんなちゃんとした形で
タイトルロールを歌うのは初めての事で

プレッシャーとか不安とか
押しつぶされそうになっても
ちっとも不思議じゃなかったのですが

当日の開演前は何故か
割と気持ちが落ち着いておりました。


「え?あら?もう始まるの?」


と言う感じ。

何故だったんでしょうね。


でも後でちょっと分かりました。



幕が上がって一幕の冒頭

合唱の方の何人かが
ヴィオレッタに挨拶をしに来てくれる演技がついていたのですが

そのお顔の輝かしく何とも晴れやかな事!

「さぁパーティが始まるわよっ」

と言わんばかりの皆さんのエネルギーの凄さ!


それを一気に体に受けた瞬間

「あ、あたしこれで頑張れる」

そう思いました。



稽古場から
舞台に入っても

合唱の皆さん
スタッフの皆さん

全員の雰囲気が
「いいものを作ろう、楽しもう!」って

本当に本当に温かくて
気持ちのいい空気が流れていました。


変に本番前に緊張しなかったのは

きっとそのおかげです。



舞台は一人で作るものではないです。

ビジネスライクに
自分の仕事だけを淡々とやればいい現場もありますが。

この現場では私
本当に周りの人に恵まれたなぁと
心から思います。


  


だからと言って

主役としてそれに応えうるだけの
理想的な歌唱が出来たかと言うと・・・。

自分の弱さと
必死で戦いながら
綱渡りで何とか最後まで乗り切った

と言わざるを得ません。


音程の甘かったところ
やりたい表現に
自分のテクニックが追いつかなかったところ

上手くいかなかったところは
枚挙にいとまがないです。


二幕一場なんて
緊張か演技か自分でも分からないけど
ずっと手足が震えていたし
喉はからから。。

公演終了までに
どんだけ水飲んだか分かりません・・。

三幕では
それまでよっぽど踏ん張って歌っていたのか
幕が上がる前に裸足になってベットに上がったら
ものの見事に足先がつって・・。
結局三幕の間中、要所要所で足がピキーッて・・・。
途中からつってても構わず歌ってましたけど。

終わって見れば
共演の皆さんの素晴らしい演奏に支えられて
体力的にも精神的にも
やっとの事で最後まで辿り着いた。

と言うのが正直なところです。



でも
全部ひっくるめて
これが私の今の等身大。

そう思えば後悔はないです。

それに
どんな形でも最後まで歌いきった。

それは
自分の中で大きな財産になるし

精神的な支えに
これからなっていくのではないかと思います。


やってよかった。



そしてこれが
当たり前の事のように思えるように

ちょっとずつでも
強くなっていければいいなと思います。






あ。

そこで余談ですが。



本番と言うものは
やっぱり予想もしなかった事が
いっぱい起こるもので。

稽古の時には考えられなかった
知らない自分に会いました。

二幕二場で
別れを告げたアルフレードから
罵倒されお金を投げつけられるシーンで
ソファーに倒れ込んだ時

ブワッっと

自然に涙が出てしまいました。


ソファーにぽたぽたと落ちた涙を見て

無茶苦茶自分で驚きました。



でも問題はあれ。


絶対誰にも見えてない事です!



合唱さんはアルフレードか指揮を見てたはずだし
ジェルモンは合唱かき分けて出てきたとこだし
アルフレードがこっち見てる訳ないし

もともと客席からは遠くて見えるはずないし・・



うーーー。

つまりあんなとこで泣いても
誰にも気がついて貰えず

なんの演技効果もないじゃないですか!



しかも
その後の自分が歌うフレーズ

むっちゃ難しいとこで
鼻水垂らしてなんてとても歌えない!


短い間に
必死で平静さを取り戻して
必死で鼻水啜って歌いました・・・。




あああ。

ホントにビックリした。


自分がそんな入り込むタイプだとは知らなかった。。

本番ってホント怖いです。



こういう悲しいお話は
歌い手が泣いちゃ駄目なんです。

お客さんに泣いて頂かないと・・。


つまりそんな訳で。

ヴィオレッタの
文字通り「人知れぬ涙」。


今後は

こういう事がないよう精進します(泣)。




終わった次の日は
体中が筋肉痛で

まさに満身創痍と言う感じでしたが。


本当にいい経験を
させて頂けたと思います。



今回も

心から


公演に関わって下さった
お世話になったすべての皆様と

温かい拍手を下さった
会場のお客様に


感謝を


画像



写真:一幕の衣装です。





ちなみに今回の公演
文京区民チャンネルCATVで
3月に放送予定だそうです。

3月21日〜3月27日 第一幕・第二幕
3月18日〜4月3日 第三幕
文京区民チャンネル アナログ5ch/デジタル11ch 20:02〜21:57

文京区在住の方でご興味のある方は宜しければ。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
泣けていたのですね・・・見えていなくてもオーラが出ていたと思います〜(*^_^*)
私は合唱で参加していましたが客席で聴きたかったな。
また、ご一緒できると良いな〜と思いつつ・・・これからも頑張ってください(^_-)
mistue
2011/02/23 23:11
mitsueさま。
合唱で参加なさっていたのですねどなたでしょうお顔が分かるといいのに。。
本当にお世話になりました!お陰様で良い経験をさせて頂きました。
またどこかでご一緒出来るといいですねこれからも宜しくお願い致します!
佳子
2011/02/27 16:00
昨年後半から今年にかけてバタバタしておりまして、久しぶりにブログを拝見して、がーんjavascript:putEmoji2(%22困るwebry%22,%20object_id%20)
山口さんのトラヴィアータ、行きたかったですjavascript:putEmoji2(%22びっくり2webry%22,%20object_id%20)
知りませんでした。
もっとこまめにブログをチェックしていれば、間に合ったかも知れないと思うと、後悔の想いで一杯ですjavascript:putEmoji2(%22ごめんねwebry%22,%20object_id%20)
ほんとに素晴らしかったことと思います、
山口さんの情熱的な歌声でのトラヴィアータ。
いつか、アリアだけのミニコンサートでもいいので聴きたいですjavascript:putEmoji2(%22ハート4webry%22,%20object_id%20)
ぱお
2011/03/07 16:33
すみません。
コメント欄の使い方がよくわからくて、
絵文字を付けたつもりが、おかしなことになってしまいました。
ぱお
2011/03/07 16:34

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