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zoom RSS ホッと一息。〜演奏後記・バリトン・リサイタルとロッシーニ協会〜

<<   作成日時 : 2011/10/14 00:04   >>

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あああ。

やっとホッと一息です。


今年の山場を越えた感じ。

私的秋のコンサートウィークが無事終了です。


さらわなければいけないオペラや

暗譜をしないといけない作品

次の本番の稽古などは始まっていますが


身体を休めながら

気になっていたクローゼットの整理や

掃除したかった台所回り

食器類の漂白など

少し時間を使える余裕が出来ました。


やっぱり身の回りが

ちょっとでもスッキリしてくると気持ちがいいですね。


では後半戦。

振り返っておきます。


10月6、7日

宮本益光バリトン・リサイタル



歌ってきました。


いや歌ったというより

騒いできました。


と言う感じかも(笑。


益光氏は本当に

すごい才能の持ち主だと思います。

勿論それを発揮するための

すごい努力と鍛錬があっての事と思いますが。


もし再演があった時の事を考えて

あまりネタバレになるようなことは書けませんが


「モーツァルトのオペラの名曲をアレンジして

 とあるバリトン・オペラ歌手の本番前の舞台裏を

 ドーンとお客様に大公開」


といったとこでしょうか?

出演者はバリトン歌手ジョヴァンニ君(宮本さん)と

マネージャー兼奥さんのドラベッラ(下園さん)

衣装係のツェルリーナ(私)

メイク担当のスザンナ(鵜木さん)。


お話は本番前の楽屋入りから始まって

後半は魔笛のパパゲーナとパパゲーノの物語に入っていきます。


こう書けばちょっと想像がつきますかね。


大体こんな面白い設定どうやって思いつくんでしょう?

お風呂とか入ってて思い浮かんじゃうのかしら。


この設定に細かい面白アイデアが

初めから終わりまで満載です。

それが益光さんから次々と出てくるの。

しかも現場でちょっとずつ進化してったりします。


そのスピーディーさに私は目が点でした。


しかも共演の鵜木さんのパパゲーナの素晴らしい面白さ。

一緒になって騒いでて、気がついたらそのテンションに引っ張られて。


いつの間にか隣でメゾの下園さんが、ものすご吹っ切れた演技。

あれよあれよと言う間にドンドン面白い事になってました。


稽古期間二週間ほど。

何だか魔法にかかったかのような時間でした。


私みんなに負けずに何とか役目を務められたのかしら・・・。

だいぶ不安。



でもとにかく楽しかったです。

お客さんも随分笑ってくださいました。


六行会ホールの小屋の小ささが

またちょうどいい臨場感なんですよね。

演者の細かい表情が良くわかる。


今回は今までホールになかった反響版を

ミラマーレ・オペラが作ったとのことで

音響的にも格段の改善が見られて

充実した舞台になった気がします。


松山さんのナレーションはさすがの貫録で

伴奏の高田さんの音色もすごく綺麗だった。

モーツァルトのリズムの歯切れ良さ、音の遊び

気持ちが良かったです。


そして素晴らしいスタッフの皆さん。

かわいらしすぎるMAXエンジェルズの皆さん。


ホントに少数精鋭。

凄い現場でした。


こういう形の「リサイタル」

あるんだねって思いました。


益光さんのアイデアとバイタリティとパワフルさと

現場の隅々まで行き届いた心遣い

そしてアンコールの最後の最後まで

どうお客様を満足させるかを考え抜く

そのサービス精神に


敬服の一言です。


ロビーでのお見送り

車椅子でいらしたおばさまがいらっしゃって

実は私の知人のご親戚だったことが分かってびっくりしましたが

車椅子の脇に膝をついて

おばさまを抱きしめてらっしゃる益光さんの姿が

とても印象的でした。


今回もこの沢山の貴重な出会いに心から感謝を


そして

あまりに怒涛のごとく時間が過ぎて

楽屋写真を撮り忘れる私・…。なさけなや。

画像


こちら私の舞台衣装だったMOMAさんのスタッフシャツ(本物)
記念に頂きました。

どっかの現場に着ていったら面白いかしら・・。



10月9日

日本ロッシーニ協会定期演奏会



歌ってきました。


一昨年の定期演奏会で

「湖の女」をハイライトで歌わせて頂きましたが

今年はロッシーニに関係の深い二人の作曲家

パチーニとメルカダンテの曲を揃えてのプログラム。


こんなプログラム

ロッシーニ協会以外ではきっと考えられないものだったと思います。


私はロッシーニとパチーニの共作と言われ

今では演奏されることのなくなった二重唱を

またもやテノールの小山さんとご一緒させて頂きました。


「いやしかし、最近よく顔見るね」

などと出番前に冗談を言いながら(笑。


なかなか難しい二重唱でした。

後半がパチーニの作という事でしたが

・・・何がどうと上手く説明できないのですが

やっぱり作曲家ごとに音形のくせってあると思うんです。

ロッシーニのそれに馴れているせいかもしれないですが

なんとなく声がうまく乗りにくい・・。

バリエーションのつけ方をもっと工夫して

音楽的にもう少し整理出来れば良かったかもしれませんが。


うーん。


とても良い曲だったと思うのですが

それを面白いと思っていただけるところまで

持っていけなかったような気がします・・・。


一曲にかけられる準備の時間に限りがあった

いえ、むしろ気持ちの、意識の問題かもしれないですが

それを裏付けるスケジュール管理の甘さという事かも知れません・・。


ただ演奏会全体は

本当に皆さんの熱演が続いて

素晴らしいものだったと思います。


私は出番が初めで終わったので

こっそり着替えて会場の後ろで聴いていたのですが


金井先生の軽やかなピアノも

水谷先生の面白くてしかも為になる解説も心地よく


天羽さんも小山さんも須藤さんも阪口さんも

あの難しい曲達をすっかりご自分のものにされていて

ほぼ誰も一度も聞いたことのない曲でも会場が盛り上がる

それってすごい事ですよね。


演奏される機会のなくなってしまった作品ばかりでしたが

作品自体の魅力を引き出すのはやはり演奏家の仕事

力のある演奏家がいれば

埋もれていた作品でも、もう一度光を取り戻せるかもしれない

勿論前提として、水谷先生の研究に基づいた

プログラミングの力があっての事ですが

その可能性を十分に証明した舞台だったのではないでしょうか。

私も客席の隅でこっそり一緒になって盛り上がってしまいました。


特に天羽さんが歌った

パチーニの歌劇「バグダッドの女奴隷」と言うオペラのアリア

この曲は当時ロッシーニの「セヴィリヤの理髪師」のなかで

二幕のロジーナの差し替えのアリアとしてアレンジして使われていたらしく

本当に面白いものでした。


ロジーナがドン・アロンソ(実はアルマヴィーヴァ)に歌のレッスンを受けるシーンです。

まるで発声練習よろしく

音形がだんだん難しくなっていってテンポも速くなっていきます。

そして最後は本当に息もつかせぬ超絶技巧。

天羽さんはそこにバリエーションまで入れて

見事に歌いきっていました。すごい!!!


会場がほんとに沸きました。


その当時もこんな風にセヴィリヤの公演の中で

こんな風にこの曲が歌われてお客さんが喜んで

それで何度もこの場面に差し込まれるようになったんだろうなって

そんな情景をつい想像して

何だかそこに自分が居合わせたかのような気がして

嬉しくなってしまいました。

しかもそれをロッシーニはどう思ってたんだろうなぁとか。。。

つい妄想も(笑)。


楽屋に戻って天羽さんに

「その譜面のコピー欲しいです!」と

思わずお願いしてしまいました。

あわよくば書き込んであるバリエーションも・・と思ったのですが

そこはNGだったみたい(笑)。


はい、やっぱり楽はしちゃいけません。

会長の水谷先生に原本をコピーして頂くお約束をしたので

一から勉強してみようと思います。

歌いきれるのかまったく自信ないですけど(汗

何事も挑戦、挑戦。

そのうちどこかでお披露目できるように頑張ってみたいです。


ちなみに演奏会のアンコールは

ロッシーニのオペラ「モゼ」から祈りの合唱。

そう、ロッシーニ協会ですから

やっぱり最後はロッシーニという事で

全員で歌わせて頂きました。


これご存じの方もいらっしゃると思いますが

良い曲です。

で結局

やっぱりロッシーニが一番いいなと思ってしまいました。。あらら。


そんな反省も収穫もあった定期演奏会。

お声をかけて頂けて本当に良かったです。


素晴らしい共演の皆様

スタッフの皆様

来て下さったお客様

今回も心よりの感謝を



そしてヤハリ。

楽屋写真を撮り忘れるの巻・・・・・・・。


あー。

あんなに時間があったのにーーーー

画像


こちらは私が歌った「マティルデ・シャブラン」の
マティルデとエドアルドの二重唱冒頭のページ。
この部分はロッシーニの作らしいです。

しかしこうして見ても、音符の数が多いですね(笑。

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