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zoom RSS 正直さの罪〜演奏後記・江東オペラ「マノン」ハイライト〜

<<   作成日時 : 2012/11/15 13:43   >>

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いやいや。

今日は12月並みの気温だとか。。

寒いです。


それなのに

ああ、それなのに


我が家の給湯器がへそを曲げ

昨日からお湯が出ません・・。


いえ。

とはいえ我が家は二世帯住宅仕様なので

3階のお風呂は使えるんですけど。


お勝手で洗い物をする

洗面台で顔を洗う

3階まで持ってくの面倒じゃないですか・・。


冷水に手がかじかんだりして

「いや、昔の人はこれが当たり前だった」と

呟きながら冬の訪れを体感しています。


そういえば留学時代も

急に給湯器が壊れたことがあって

業者さんが休みですぐ来てくれなくて

鍋でお湯を沸かして頭を洗ったなとか・・・。


いい思い出です。


これから増々寒くなります。

皆さんも風邪などにはお気を付けを。


さてそんな先日歌って来ました。


11月10日江東オペラ・ハイライト「マノン」


土曜日の17時

少々早目の時間でしたが
沢山のお客様にお越しいただきまして

本当にありがたい事でした。


いやはや。

やはり難しいオペラです。
音楽的にも演劇的にも。


音楽的な事故と言うかアクシデントが
色々とありましたね。

練習回数はそれなりに重ねたつもりですが
いざ本番になって
口が回らなくて歌詞がちょっとぐちゃってなったり
相手との呼吸が合わなかったり・・。

とっさの時に機転がきかない

これがもし日本語やイタリア語だったらこうはならないんだろうな・・。
という感覚がありました。

フランス語。

だいぶ慣れてきたんですが、やっぱりまだまだです。


それとやはり。


「マノン」


と言う役柄について
まだまだ消化がしきれなかった気がします。


「魔性の女」ってなんだろうって思いつつ
台本や音楽を読んでいても
彼女の中にいわゆる「悪女」の部分が見つからなくて

ただ彼女の本質は

外側は大人の女性なんだけど
中身は自分の心にものすごく正直で
まだ衝動だけで生きている幼い少女

っていう感じがするんですよね。。

だからと言って
サロメみたいな狂気性も無いし
美しいものやきらびやかなものへの憧れは強いけど
もっと普通の女の子。

それが自分の人生と一生懸命戦ってる。

彼女の不幸は
絶対的に自分を愛してくれる人に出会ってしまったという事

彼女に罪があるとすれば
どこまでも自分の心に正直だったという事

そんな気がしました。


なので

既成のイメージはそっちのけて
感じるまま真直ぐに演じて見たんですけど・・。

果たしてそれで良かったのかどうか・・。


でも役柄の解釈って言うのは

本当はきっと同じ役を何度も何度も歌って
いろんな演出家や指揮者や共演の方と
その都度作り上げていく中で
段々にハッキリ見えてくるものなんだろうなと思うし。

そういう機会がまた持てるように
頑張らないとという事なのかなと思います。


それに。

歌って見て思ったんですが
私この「マノン」という作品、すごく好きです。

こんなに細かく
心の小さな揺れ動きが丁寧に表現されている事って
なかなか無い気がします。

それでいて感情の迸りには
スケール感がすごくある。

マスネ。すごい。
台本作家メイヤックも。すごい。

というか
もしかしたらそれが感じられるように
自分がなってきたのかなぁって

そういう気もしました。


例えば

大人になっても持ち続ける幼児性
どうしても湧き出てくるエゴ

楽譜の間にちりばめられた
そういう人のさがのようなもの

そういうものを俯瞰して見れる
そういうものに共感が持てる

それって
自分がそこを通って来ないと
分からないし

それには
自分自身がどう生きてきたかが
凄く関わっている気がします。


ah, malgre moi, je sens couler mes larmes..

ってマノンがアリアの中でいうんですけど

「自分の意思に反して涙が流れるのを感じるわ」
直訳するとこう。

自分でも知らないうちに流す涙
泣いて初めて自分が傷ついていると分かる。

例えばこの言葉を
こういう感覚でも捉えられるって事も

昔の自分だったら
なかったかもなぁと思います。


歳を取る
人生を積み重ねるって

いい事かもなぁと思います。


そう思えば

もっと丁寧な表現が出来たなと思うとこもいっぱいあり
悔いはいろいろ残りますが

それはいつかまた歌う時の為に楽しみに
取っておこうと思います。



機会を与えて下さった江東オペラの皆様

素晴らしい共演の皆様

ディクションと台本読みに付き合ってくれた友人ロバン様

コレペティ稽古に付き合ってくれたあやっち

そして会場に足を運んで下さったお客様

お世話になりました全ての皆様に

心よりの感謝を



さて、

今度は明治の女流作家
樋口一葉の人生に迫ります。

これもまた
ひとりの女性の短くて濃い人生。

歌うのも3回目。

より深い表現が出来るように歌えたらと思います。


画像


こちら三幕二場:サン・スュルピース教会にデグリューを追いかけていくシーンの衣装

画像


終演後:デグリューの父役の東原さんと。3幕1場の二人の小さな二重唱のシーン。
ここの音楽が物凄く切なくて美しくて、私的にオペラの中で一押し場面。

他の共演の皆さんと写真が撮れず残念・・・。
本番中は本当に忙しくて。
何しろ早着替え3回で、廊下で裸になってたのよね・・。

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