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zoom RSS 官能の赤?〜演奏後記・ANCORA「ドン・ジョヴァンニ」〜

<<   作成日時 : 2013/04/23 17:14   >>

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お天気夕方から崩れるらしいですが

今のところ暖かな日差しが
西の窓から差し込んでいます。

ポカポカと眠気に誘われる午後です。

ボンヤリしてると

「窓に西日が〜」

って懐かしい歌の出だしが頭を流れる辺り

自分が昭和の生まれである事を痛感します。


あ。

何の曲か思い当たらない方。

後でお教えしますね(笑)。



さて、

もう何だかずっと昔の事のように思えてしまうのですが

10日前の本番振り返っておきます。



4月12日歌って来ました。

ANCORA公演「ドン・ジョヴァンニ」


出演:大塚博章(ドン・ジョヴァンニ)
    平岡基(レポレッロ)
    斉藤紀子(ドンナ・アンナ)
    所谷直生(ドン・オッターヴィオ)
    森山京子(ドンナ・エルヴィーラ)
    山口佳子(ツェルリーナ)
    香月健(マゼット)
    松山いくお(騎士長)

合唱:加藤花南・榊里美・八木下薫・小坂梓・小久保和哉・小幡淳平

ピアノ伴奏:今野菊子・松岡なぎさ

演出:三浦安浩

指揮:杉浦直基

照明:稲葉直人

舞台監督:近藤元




東神奈川駅前のかなっくホール。
こじんまりとした良いホールです。

当日は沢山のお客様にお集まり頂き
本当に有難い事でした。

来てくれた両親が
いつもより会場に若い人が多かったと言っていましたが

出演者の関係者が多かったのかしら・・。


ただ、今回の公演。

やっぱりちょっと
普通のドン・ジョヴァンニではなかったし。

演出三浦さんの実験的なアイデアが満載だったので、

声楽家や舞台にかかわる仕事を志す
若い世代の方々に
多く観て頂けていたのだとしたら

嬉しい事だなぁと思います。


作品について
オペラの上演方法について
演出の読み方について

何か考えるきっかけ
刺激になってくれればと願います。



もしどこかでまた

この演出が再演されることがあるとすると

ネタバレになりますから

演出内容について詳しく語るのは控えますが。



小さなホールで

説明をそぎ落とした
シンプルな舞台装置を使い

照明技術と

演者たちの動きだけで

あれだけの空間を作り上げるアイデアと技術は

本当に目を見張るものがありました。



何というか。

やはり舞台を作るという事は

演者もスタッフも

才能と技術のある人たちが

適材適所しっかりと揃っていて

それがちゃんとお互いに信頼を持って

歯車として噛み合って

回りだしたとき

その本来の姿を現すのだと。


そんな思いでした。


そしてそんな瞬間があるから

やはりこのお仕事はやめられないのだなぁと。。


キャスティングの妙。


どんな顔ぶれが揃うかで

どんな舞台が創れるかは

殆ど決まっている。


それを見極めるのが

プロデュース。

という事ですよね。。



ご一緒した赤組の皆様。

有難くも幸せな事に

本当に素晴らしいチームに

参加させて頂けたと思います。


女性陣のキャラクターも実に役柄ごとにハッキリと

男性陣も居るべき所に居るべき人が居たと思います。


それだけの個性がぶつかり合い

それが演出家のリードで上手く化学変化をしながら

一つの形になっていって

それを美しい照明が彩ったり区切ったり。


更に注目すべきは

アンサンブル(合唱)の皆さんの動かし方です。


時にオブジェのようになり

時に実在の登場人物になり

時にはジョヴァンニの手先になったかと思えば

最後にはゾンビのようになって
ジョヴァンニを地獄に引きずり込む。


簡素な舞台を

あれだけのいろんな色に変えていったのは

まさに彼らだったし

二日間の違う演出にも対応しつつ

少ない人数でそれを見事に演じきったのには

本当に心から拍手喝采です。。




字幕がつかなかったり

上演の仕方など賛否両論いろいろだったと思います。

演出の内容も

音楽の内容も

ドラマとしてどれだけの説得力を持って

どれだけの事を客席に伝えられたのか

きっとまだまだ

研究の余地があるのだろうと思います。



私は基本的には伝統的な

台本のト書きに従い

楽譜に書かれたことに最大限の敬意を払った

オーソドックスな演出での上演が好きです。


ただ。

オペラを上演する。

その面白さを知ってもらう。

その為に

作品とちゃんと真直ぐに対峙しつつも

そこに新しい可能性を

常に探し続けて行かなければ

いけないとも思います。


その意味で

作品の本質を曲げることなく

これだけ沢山の

新しい発見のあった現場はないかも。


あってるかあってないかまだ分からない。

でもこれは新しい。

やってみよう。


そんな事の連続の一か月間でした。




「面白い」


と思える現場。

出会えた事に心から感謝したいと思います。





で、肝心の自分の演奏ですが。


まぁ。

最初から

「いやぁ、佳子さん、色っぽい役がいいかなぁと思って」

と三浦さんにお電話頂いた時から
覚悟してましたが。


「エロ担当」ツェルリーナは

中々大変でした・・・。


だってもともと

二つのアリアなんか
どっちもそんな事しか言ってないしー。

モーツァルトとダ・ポンテが
そう書いてるんだから仕方ないです(?)。


ジョヴァンニにはストッキング脱がされるし
両足上までほぼ全部出してたし

お姫様抱っこでお尻見えるからって
わざわざ見せるふりふりパンツ買いに行ったし

マゼットはスカートの中に
頭からスライディングして来るし

フィナーレではアンサンブルの皆さんに
上から下から襲われるし

例の「薬屋さんの歌」では
舞台の上で公開なんとかみたいに・・。

マジキスは一体何回誰としたのやら・・・。


あ、いやそれはおかしいか。

ジョヴァンニとマゼットとしかしてません。
訂正。



昔は舞台上でのラブシーンって

唇と唇の間に指入れたり
ちょっとずらして頬にしたり

が普通だったんでしょうけど
最近はホントにしますよね。

しかもこのアンコーラと言う団体。

キャストから
アンサンブルのメンバーまで
誰一人として躊躇する人が居ないという
役者魂がっつりの団体でした。。

「エロ担当」が躊躇するわけにいかないでしょ・・。

演出家がそこまで要求してなかったかもしれないとこまで
先頭切ってやらせて頂きました(汗。

良かったのか悪かったのか(汗。

慣れないお客様には
不快な思いをさせてしまったのではないかと・・。

内心反省もしております。。




あぁしかし。

正直に一言。



楽しかったです。



またやりたい。

そしてまた皆様とお酒を酌み交わしながら

あの場面はどうだとかこうだとか

そんな話をぐだぐだとしたいです(笑)。


ANCORA(もう一度)。




そんな訳で今回も

お声を掛けて下さった三浦さんはじめ

個性豊かなキャストの皆様

大活躍のアンサンブルの皆様

確実かつ遊び心のある音楽を支えて下さった
マエストロと音楽スタッフの皆様

美しい舞台を作って下さった舞台スタッフの皆様

制作担当諸々お手伝いいただいた皆様

お世話になりました全ての皆様と

会場にお越しくださいました全てのお客様に

心からの感謝を。。




さて明後日は

気分一新、サントリーホールでの知育コンサートです。

今度は「エロ」は封印(笑)。

可愛いお客様に楽しんで貰えるように頑張りますー。


画像


ツェルリーナ冒頭の衣装。黒のストッキングは脱がしやすいようにガーター用(笑)。







あ。

忘れてた。



「窓に西日があたる部屋は
いつもあなたの匂いがするわ・・」


昭和歌謡の名曲
テレサ・テン「つぐない」です。

流行った当時小学生でしたが
よく口ずさんでましたねー。

勿論、意味もよく分からず。
でしたけどね(笑)。

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レイバン ウェイファーラー
2013/07/05 20:11

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