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zoom RSS 女の情念〜演奏後記・「樋口一葉・恋の和歌」CD発売記念コンサート(今後の告知付き)〜

<<   作成日時 : 2013/05/22 18:54   >>

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今日は割合カラッとしている気がしますが

昨日はだいぶ蒸しましたね。

レッスンでちょっと発声するだけで汗がジワリと。


梅雨入りまで後少し。

今年もそんな季節が近づいてきました。


雨は嫌いではないです。

自分が生まれた季節だからかもしれないですが


花屋さんに紫陽花を見かけるようになると

何となく気持ちが華やぎます。



さて。

そんな先の事を言う前に

先日の演奏会

もう一つ振り返っておきます。



5月2日歌って来ました。


樋口一葉CD発売記念コンサート

場所:日暮里サニーホール(コンサートサロン)

出演:山口佳子(ソプラノ・朗読)
    松本隆彦(ピアノ)
    斉藤裕子(打楽器・擬音)
    仙道作三(作曲・指揮・演出)



CDの発売なんて初めての事で

お客様にどれだけ来て頂けるものかと
心配をしていたのですが。

予定していたよりも
沢山の方に御越し頂きまして

当日券も何枚か。

用意していた席で足りなくて
椅子を新たに幾つか出したり。

本当にありがたい事でした(涙)。


一葉さんは何度も歌っているとはいえ

朗読も歌唱も
一人で受け持つのは初めての事

ハイライトで短くはしましたが

それでも


「台詞は飛ばないか」

「動きを間違えないか」

「声は最後までもつのだろうか」


いつにない不安で
随分緊張をしました。


何度もリハーサルは重ねましたが

GPでも一か所
急に分からなくなったとこがあって。。

ちょっとした音の聞こえ方の違いや
環境の違いで

一瞬違うこと考えた途端


・・・。


真っ白。



ああ。。不安。




本番は何とかそれでも
最後までたどり着いたのですが

実はやっぱり一か所だけ


ポン。


と頭が白くなりました。


歌が激しく終わるところで
テンションが上がってしまって


「あら?」

「今どこだったかしら?」と


わわ。

とおもって

指揮の先生の顔を見たのですが
何か台詞の最初の言葉を言って下さってるのですが

口の動きからはちっとも読み取れない。


「あー、どうしよう・・」

「うん、まぁ、取りあえず座ろう」


と思って椅子に座ったら


そうそう。

そこはもともと
椅子に座る演技だったんです。

座った途端に
やっと状況が思い出せて。


「あ、さっき2月11日だったから・・次は2月23日の日記・・」


という事で戻ってこられました(汗。

ホントによかった・・・。



しかし、怖かったです。

多分時間にしたら
10秒もなかったのだと思いますけど
もう、少なくとも5分位には感じられました。

何しろ

物語を進行するのは
私しかいないわけで

私が止まってしまったら
誰も助けられない。

一人舞台ってそれが怖いんですね。。

身に沁みました。


でも


「次」は慣れるので大丈夫です。



来て下さったお客様からは

朗読も歌も一人でやるという形態が

「一人の声で全部聴くので世界に入りやすかった」

という有難いお言葉も頂きました。


勿論

朗読の専門の方がいらっしゃれば
もっともっと素敵な世界が作れるのでは
とも思いますし

オペラ全幕の上演の場合には
体力的にも、声帯の疲労を考えても
あと記憶力の限界もきっとあって(笑)

一人で全部は到底無理な事ですが

ハイライトの上演であれば
今回のような形もアリかなぁと。。

ちょっと可能性が見えた気がします。


それと

「女の情念を見ました」

と仰って下さった方も。


「情念」

「理性では抑えきれない強い感情。」

確かに。。

そんな言葉がしっくりくるような気がします。


オペラ全体は
一葉さんの人生を描いていますが

今回選曲した場面は
半井桃水との恋愛を中心にしてありました。


初々しい恋の気持ち

一時の幸せ

不信

辛い別れ

悶々とする日々

再燃する想い・・・。


時に優しく

時に静かに

時に激しく


短い一曲一曲に

彼女の揺れ動く心情
迸る感情が描かれています。

それはまさに「情念」かも知れません。


作品の持つ力

お客様の素晴らしい感受性

大半はそれに負うところばかりだとは思いますが


それでも

そんな風に聞いて頂けたかと思うと

自分にも表現できる事が
少しは増えてきたのかもしれないと

とても嬉しくなりました。



そんな訳で今回も

作曲の仙道先生はじめ

素晴らしい共演の松本君、裕子ちゃん

素晴らしいスタッフの皆様

そして御来場頂きました全てのお客様に

心からの感謝を。

画像




ところでさっき「次」と書きましたが。

なんと一葉さん。


今年いっぱいかけて

CD引っさげて全国キャンペーンに参ります!


本気で?


本気です!



ひやぁ。。



いえ、まぁそれは大袈裟ですけど(笑)。

11月の一葉さんの命日のあたりまで
全国各地で7回ほどコンサートをする予定です。


お近くの方
ご予定の空いていらっしゃる方。

普通のクラシックのコンサートとは
ちょっと違います。

声楽のコンサートがお好きな方
文学にご興味のある方

はたまた

新しい形の「和」テイストの
舞台表現にご興味のある方。

演奏自体は1時間ちょっとのステージです。

どなた様も是非

お気軽にお出かけくださいませ!


「樋口一葉〜恋の和歌〜」CD発売コンサートツアー

2013年

6月22日(土)長野県信濃町 
         浄土真宗明専寺本堂 14時開演

6月23日(日)長野県軽井沢町 軽井沢朗読館 14時開演
         ※朗読:青木裕子(元NHKアナウンサー)

7月15日(月・祭)東京都港区芝公園 
           浄土宗天光院ホール 17時開演

9月6日(金)北海道札幌市 
        渡辺淳一文学記念館ホール 14時、19時開演

11月21日(木)東京都杉並区 阿佐ヶ谷教会 19時開演 

11月24日(日)東京都八王子市   
          八王子織物会館ホール 14時開演


画像



全部の公演で、ではないと思いますが

本来のオペラ上演のラストシーン
一葉さんが死んでいく場面も
追加で演奏するかもしれません。


「しばし文机に頬杖つきて〜」

「腰衣の観音様〜」


等々、名文も沢山出てきます。

お楽しみに!


なおCDのご注文、コンサートのお問い合わせは

こちらまでお気軽にメッセージを頂けますと幸いです。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
先日は、大変たのしませていただきました。
一葉さんのことは、かつて高校生の時、女性小説家で「たけくらべ」「にごりえ」の作家くらいにしか基礎知識がありませんでした。作品にも接していませんでした。しかし、生々しい初恋、失恋という情念の世界、それもあんなに若くして一家を支える苦しさをになっていたということを知り、驚きました。あの時代に気丈に生きていた一葉さんのことをもっと知りたいと思い、彼女の小説を読みました。
 山口さんが日記を読まれ、うたわれていた情景がありありと浮かび一葉さんを少し理解できたように思いました。
ミッコ・オペラ
2013/05/23 10:54
ミツコさま。御来場頂き本当にありがとうございました!私もこのお話を頂くまでは全く一葉さんについて何も知らなくて、勉強してみてやはり色々と驚きましたし、同じ女性として刺激を受けました。。作品を通じて自分の世界がまた少し広がった気がして嬉しいですし、また作品を聞いて下さった方にも何かのきっかけになるようでしたらすごく嬉しいです。私ももっと勉強してもっと良い演奏が出来るように頑張りたいと思います(^^)。
佳子
2013/05/24 12:50
 高尾山の広報を担当しています渋谷と言いいます。
 何回かお会いしていますが、先日、東京八王子市中央ライオンズクラブ結成40周年記念、アイバンクチャリティーコンサートも拝見させて頂きました。大変大勢の観客が集まり盛況で、佳子さん他、友人の皆様の素晴らしい歌を聞かせてもらいました。私は昨年の「夜来香」が良かったですが、今回も大変素晴らしかったです。
 さて、話が変わりますが、高尾山主が、2014年4月29日、群馬県の尾山石くら分霊院において、山口佳子さんのコンサートをしてみたらという話が持ち上がり、まずは山口佳子さんのスケジュールはいかがと思い、御自宅に伺う前に、ブログをみましたので、こちらにコメントしたわけでございます。なお、私のパソコンのアドレスを書きますので、返信をお願い致します。アドレスsanpo@takaosan.or.jp
尾山  渋谷  秀芳
2013/06/10 15:32

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