ソプラノ山口佳子Blog

アクセスカウンタ

zoom RSS どうしたもこうしたも。〜演奏後記・ミラマーレ公演「コジ・ファン・トゥッテ」〜

<<   作成日時 : 2013/09/05 00:50   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

わぉ。


え、九月ですか?

あ、そうですか。。。九月ね。


あっという間に丸二か月ですか。。

あらら。。

どうもこの時期はほったらかしがちですねブログ。


えーと。

暑いから。


という事で。一つ。。


まぁ、演奏会シーズンではあまりないので

あまり書くことがないというのも事実です。

それと、去年も、一昨年も、

夏はオペラの稽古にかかりっきりだったというのも事実です。


そんな訳で今年かかりーっきりになったのはこの作品。


歌って来ました。


ミラマーレ・オペラ
モーツァルト作曲「コジ・ファン・トゥッテ」
(全二幕・字幕付き原語上演)
〜オンナはみんなどうしたものなのさ!?〜

日時:2013年8月29日(木)18時半開演
          8月31日(土)14時開演
          9月1日(日)15時開演

場所:六行会ホール

出演:湯浅桃子(フィオルディリージ)
    吉田 静(ドラベッラ)
    山口佳子(デスピーナ)
    鈴木 准(フェランド)
    高田智士(グリエルモ)
    松山いくお(ドン・アルフォンソ)

    鈴木陽平、所夏海(ダンサー)
    有馬ふみ、有馬はな(子役)

    巨瀬励起、中村文香(ピアノ)

指揮:松下京介

構成と演出:宮本益光



全3公演、無事に終演してほっとしているところです。

そして稽古から本番まで
あまりに濃い一ヶ月だったので

もぬけの殻になっているところです。


初挑戦のデスピーナ役。

楽譜上の出番はそれ程多くない印象だったのですが

いえ、、今回の演出が
ちょっと特別だったからかもしれませんが

予想をはるかに超えて
エネルギーがいる役でした。。


普段の私を知っている人にしてみれば
別人かと思うほどの(容姿も含め(笑))
テンションの高さが必要で

登場する時はきまって
よく分からない高笑い(バカ笑い)

みたいな感じです。

普段はどちらかというと
ひっそり方笑いなのに。。


いろんな事にも初挑戦しました。

ガーターストッキングなるものを初めて着用。

こないだのドン・ジョヴァンニの時は
ストッキング脱がされましたけど

今回は自分からスカート捲り上げて
男性ダンサーに馬乗り。。

スカートあげた瞬間に
客席がどよめくのを感じました。

あれはいい反応、悪い反応、半々だったのかなぁ。


もしも再演があった場合
ネタバレになるので演出の詳細は書きませんが。

お色気シーンというか
下ネタというか

そんなとこも沢山ありました。


でもどのシーンも
心置きなく思い切ってやれたのは

やっぱり
演出家の意図がハッキリしていたからかと思います。

意味があってやってる事。


だって。

もともと。


楽譜を紐解けば、

このコジ・ファン・トゥッテという作品

作曲者と台本作家の

お遊び、ちゃかし、皮肉、お色気、、

そんなものがそこかしこに死ぬほど詰まった作品。

だと思うんです。


演出家宮本氏は

その一つ一つに敏感に反応して

時にデフォルメして

現代の感覚に置き換えて

どうやったら分かりやすく面白く

観ている人に届けられるか

そこにとてもこだわっていたように思えます。


そして作品を真正面からポジティヴに受け止めて

作った二人が何を言いたかったのか

そこに愛と夢と笑いをいっぱい詰め込んで

お客さんに届ける。

観た人になんだか幸せになって貰う。


そんな舞台づくりだったように思えます。


勿論。

じゃぁ実際に何をどうするかって

そこはやはり才能というか

アイデアの沸き方というか

その辺のセンスはやはり尋常じゃないと思います。

他の人にはやっぱり真似できない。。


でもとにかく。

そんな演出家の意図が見えた瞬間

ううん。

愛情が伝わった瞬間

「よっしゃ。何でもやろう。」

そう心と体が反応しました。


何処まで応えられたかな。。

自信はないですけど

私にはとても幸せな時間でした。



いい現場でした。

共演者も素晴らしく

本当に皆さん、実力だけじゃなく

楽しくて、一生懸命で、優しくて

そしてノリが良い(笑)。


アルフォンソ役の松山さんの
「こけ芸」が素晴らしいと言って

次の日から密かに皆
稽古場の端で練習しちゃうような

そんな笑いの絶えない現場でした。


書き連ねたいエピソードが
死ぬほどあるんですが

夜が明けてしまいそうなので
何枚か写真を載せておきます。

稽古風景を撮って頂いて
公演中ロビーに貼られていたものの中から。

舞台の雰囲気が伝わるかしら。。

画像


che vita maledetta e' il far la cameriera!
悪い顔してます。

画像


amiamo per comodo, per vanita!
一幕アリア、問題のガーターストッキングのシーン。

画像


augurandovi ogni bene, il notaio Beccavivi..
二幕の公証人のシーン、あまりにも年寄でダンサーさんに抱えられる。。

画像


で最後はこんな笑顔です。


稽古場のよいチームワークは
当たり前ですが良い舞台を生みます。

来て下さったお客様は皆さん笑顔で帰られて
まさかオペラを見に来てこんなに笑って帰るとは。。

という感じだったようです。


良かった。。




コジ・ファン・トゥッテ

女はみんなこうするのさ。


要するに

男性二人はそれぞれの恋人の貞節を賭けの対象にして

変装してお互いの恋人を口説くのですが

女性二人は結局陥落してしまいます。


女の貞節なんてこんなもの。

そんなメッセージに思えますけど。


どうしてこうして

口説く二人も、口説かれる二人も

あっという間に自分の欲望と、矛盾と、弱さと、理性と

物凄い葛藤の中に放り込まれる訳です。


葛藤に個人差はありますが

彼らが辿りつくとこは

どうもこうもない

人間なんてみんなこんなもの。


相手の罪を認め

自分の弱さを認め

それでも

そんな自分も相手も受け入れて

愛おしいと思える。

その事こそ素晴らしい。


そしてどんな時も

人が人を恋する瞬間は

絶望的に美しい。


そんな風に物事が見えるようになった時

やっとちゃんと人を愛せるのかも。


Viva人間。


そんな事も言ってるのかな。

多分。


と思います。




うーん、しかし。


これほんと

楽しいだけで終わらない

いいオペラ。


ですよね。


やっぱりすごいなモーツァルト。

すごいなダ・ポンテ。

何百年もやり続けられてるには意味がある。。




そんな訳で今回も

指揮、演出、ピアニスト、ダンサー、歌い手、子役さん

本当に全員参加で(笑)

一緒に舞台を創りあげて下さった

素晴らしき共演の皆様

そしてそれを支えてくださったスタッフの皆様

お世話になりました全ての皆様と

御来場頂きました全てのお客様に


心よりの感謝を。


画像


Grazie mille!!



さて、そんな明日から北海道。

明後日6日に札幌の渡辺淳一文学館の講堂で

「樋口一葉〜恋の和歌〜」の公演があります。

昼公演14時開演、夜公演19時開演、全席自由3,500円(当日券)

お席まだございます。

札幌にお住いの方は是非(^^)。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
どうしたもこうしたも。〜演奏後記・ミラマーレ公演「コジ・ファン・トゥッテ」〜 ソプラノ山口佳子Blog/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる